食道がん|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。内科・小児科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

食道がん

消化管の「がん」は、口腔・食道・胃・十二指腸・小腸・大腸など食物が通過する消化管内腔の粘膜面(上皮)から発生します。このうち食道がんは、下咽頭かいんとうから胃に至る28cmくらいの長さの食道粘膜に発生するものをいいます。

食道がんの原因

 今日では、さまざまながん遺伝子の変調が指摘されていますが、各遺伝子の関連はまだ明らかにされていません。日常生活での誘因としては、過度の飲酒歴、喫煙が指摘されています。いわゆる慢性の長期にわたる刺激因子が重要視されます。  アルコール摂取との関連では、最近、アルコール代謝酵素欠損が、食道がんの原因として重要であることがわかってきました。わかりやすくいうと、ちょっとお酒を飲んだだけですぐに赤くなってしまう人が、だんだん慣れてきて、たくさんお酒を飲むようになると、食道がんになる危険性は通常の人の何十倍にもなるということです。

食道がんの症状

1)無症状
食道がんは、初期には自覚症状がないことが多く、健康診断や人間ドックのときに内視鏡検査用語集アイコンなどで発見されることが20%近くあります。無症状で発見された食道がんは、早期であることが多く、最も治る確率が高くなります。
2)食道がしみるような感覚
食べ物を飲み込んだときに胸の奥がチクチク痛んだり、熱いものを飲み込んだときにしみるように感じるといった症状は、がんの初期のころにみられるので、早期発見のために注意していただきたい症状です。軽く考えないで、内視鏡検査を受けることをお勧めします。
がんが少し大きくなると、このような感覚を感じなくなります。症状がなくなるので気にしなくなり、放っておかれてしまうことも少なくありません。
3)食物がつかえるような感覚
がんがさらに大きくなると、食道の内側が狭くなり、食べ物がつかえて気が付くことになります。特に丸のみしがちな食物(硬い肉、すしなど)を食べたとき、あるいはよくかまずに食べたときに突然生ずることが多い症状です。このような状態になっても軟らかいものは食べられるので、食事は続けられます。また、がんにより胸の中の食道が狭くなった場合にも、もっと上の喉がつかえるように感じることがあります。喉の検査で異常が見つからないときは、食道も検査しましょう。
がんがさらに大きくなると、食道をふさいで水も通らなくなり、唾液も飲み込めずにもどすようになります。
4)体重減少
一般に進行したがんでよくみられる症状ですが、食べ物がつかえると食事量が減り、低栄養となり体重が減少します。3ヵ月間に5〜6kgの体重が減少したら、注意してください。
5)胸痛・背部痛
がんが食道の壁を貫いて外に出て、周りの肺や背骨、大動脈を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。これらの症状は、肺や心臓などの病気でもみられますが、肺や心臓の検査だけでなく、食道も検査してもらうよう医師に相談してください。
6)咳(せき)
食道がんがかなり進行して気管、気管支、肺へ及ぶと、むせるような咳(特に飲食物を摂取するとき)が出たり、血の混じった痰(たん)が出たりするようになります。
7)声のかすれ
食道のすぐ脇に声を調節している神経があり、これががんで壊されると声がかすれます。声に変化があると、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診する場合が多いのですが、喉頭そのものには腫瘍用語集アイコンや炎症はないとして見すごされることもあります。声帯の動きだけが悪いときは、食道がんも疑って、食道の内視鏡やレントゲン検査用語集アイコンをすることをお勧めします。

都道府県から胃腸内科を探す
北海道・東北 北海道  青森県  岩手県  宮城県  秋田県  山形県  福島県
関東 東京都  神奈川県  埼玉県  千葉県  茨城県  栃木県  群馬県  山梨県
甲信越 新潟県  富山県  石川県  福井県  長野県
東海 岐阜県  静岡県  愛知県  三重県
近畿 滋賀県  京都府  大阪府  兵庫県  奈良県  和歌山県
中国・四国 鳥取県  島根県  岡山県  広島県  山口県  徳島県 高知県  香川県  愛媛県
九州・沖縄 福岡県  佐賀県  長崎県  熊本県  大分県  宮崎県  鹿児島県  沖縄県  
夏バテ予防
予防接種ガイド
花粉症(Hay Fever)
人間ドック、健康診断
医療資格を取る
医療施設・病院で働く