成人T細胞白血病リンパ腫|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。内科・小児科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

成人T細胞白血病リンパ腫

主な症状:リンパ節の腫れ、肝臓・脾臓の腫大、皮膚紅斑・皮下腫瘤、下痢、腹痛
血液細胞のなかのリンパ球のうち、Tリンパ球が悪性化して、リンパ節や血液の中で異常に増加し、骨髄や肝臓、脾臓、消化管、肺、皮膚、脳など全身の臓器に拡がっていくものです。
成人T細胞白血病リンパ腫は、ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(human T-cell leukemia virus type Ⅰ:HTLV-Ⅰ)の感染により引きおこされることが明らかになっています。HTLV-Ⅰに感染している人は、日本全国で約120万人(人口の約1%)と推定されており、九州、沖縄など南西日本に多いことが知られています。成人T細胞白血病リンパ腫を発症するのは、HTLV-Ⅰ感染者10,000人について年間6人あまりで、大部分の方はHTLV-Ⅰに感染していても成人T細胞白血病リンパ腫を発症しないことになります。なぜHTLV-Ⅰに感染している人が成人T細胞白血病リンパ腫を発症するのかについては、現在研究が進められていますがまだ十分に解明されていません。

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