日本では「三日はしか」「三日ばしか」としても知られています。
以前風疹にかかり、治療されていても、がん治療など身体の免疫力が低下している場合に、稀に再発することがあります。
また、妊娠期に風疹ウイルスに感染してしまうと、先天性風疹症候群が発生しやすいことが報告されています。
風疹の主な症状としては、発熱、発疹、リンパ節腫脹がありますが、臨床症状のみで風疹と判断することは、極めて困難と言われています。
風疹ウイルスの潜伏期間は、2〜3週間程度で、かぜのような初期症状が見られます。
他には、発疹が全身に広がったり、頸部リンパ節(耳から首にかかる辺り)が腫れあがったりします。
飛沫感染が主たる感染経路ですが、接触感染でも感染する可能性があります。
風疹ウイルスの伝染力は、水疱瘡(みずぼうそう)や麻疹(はしか)、ノロウイルス感染症よりは弱く、インフルエンザより強いと言われています。
風疹患者の男女比率は、4:1と言われており、圧倒的に男性が多いです。
日本でのワクチン接種は、1977年〜1995年まで、中学生の女子のみを対象に集団予防接種が行われており、中学生の男子のワクチン接種は、1995年から行われるようになりました。
このことから、1979年よりも前に生まれた男性(2019年で現40歳の世代)の多くが、ワクチン接種を受けていないことになります。
2019年時点で効果的な治療法は無く、症状に応じた対症療法で対応しています。
発症防止策は、ワクチンによる予防接種のみと考えられています。
現在では、風疹ワクチンと麻疹ワクチンの混合ワクチンを予防接種として用いられています。
自分が風疹の予防接種を受けたかわからない場合は、医療機関で抗体検査(採血)を行うことで確認することができます。
抗体検査やワクチン接種の費用は、各医療機関で異なる場合がありますので、事前に確認するようにしましょう。