TOP > お役立ち情報 > 肛門内科
タイトル:肛門内科とは
肛門内科とは
肛門の痛み、かゆみ、出血、脱肛、残便感、違和感などの症状を専門的にみる内科です。

痔やお尻の病気は初期段階で治療すれば容易に治る症状でも、「恥ずかしい」から「怖いから」と悪化するまで、診察を受けない方が少なくありません。
しかし、痔という病気はほとんどの人が多かれ少なかれ罹患している一般的な病気です。
受診された患者のみなさんは、「診察前のあの不安は何だったんだろう?」と口をそろえます。 悪化してしまったら大変ですから、症状を感じたら専門の肛門科へご相談ください。

【肛門内科に関するコンテンツ】
▼診察方法について

体位
ズボンやスカートは脱がずに、そのまま診察台にあがっていただき、ひざを抱えるようにして横向きになった状態で、指での肛門直腸診と直腸肛門鏡による診察を行います。
診察時間は30秒ぐらいです。

▼肛門の病気について
内痔核(いぼ痔)

痔核は、肛門内部の静脈に血液がたまって血管がいぼ状に膨らんだものです。 直腸の歯状線というところを境にして、上側にできるのが内痔核、下側にできるのが外痔核です。

裂肛(切れ痔)

裂肛は硬い便が肛門を通過する際に肛門が引き伸ばされることにより、肛門の出口付近の粘膜が切れて起こる痔です。

肛門周囲膿瘍、痔ろう

直腸・肛門の周囲に感染がおこり、膿を持ったものを肛門周囲膿瘍といいます。
肛門周囲膿瘍は自潰(自然に排膿されたもの)したり、切開手術にて排膿され縮小しますが、治癒することはあまりなく、肛門の周囲に膿の出口を形成します。これが痔ろうです。

▼痔の治療について
1. 薬物療法

座薬や軟膏を使用します。痔の病気の大きな原因のひとつに排便習慣の問題があります。 スムーズな排便が得られるように数種類の軟便剤、下剤を組み合わせて治療します。

2. 硬化療法

フェノールアーモンドオイル(PAO)注射療法
出血が主訴の内痔核に対して有効です。効果は長くて6ヵ月から1年ぐらいです。
ALTA注射療法
2005年から開始された新しい治療法で、内痔核に対して4段階に分けて注射する方法です。外科手術と同等の治癒率があるといわれています。 副作用として注射部位の痛み、腫れ、発熱、肛門部の重たい感覚などが見られます。また、直腸の潰瘍を作ったりすることがあります。