感染性胃腸炎は、ウイルス性胃腸炎の総称です。
感染症胃腸炎の症状が、急に出るときに急性胃腸炎と診断されることが多いです。
胃腸炎という病気は、主に微生物や毒素によって生じる病気です。毒素型と感染症型に分けられ、この原因となる微生物には細菌とウイルス、原虫などが挙げられます。
ウイルス性胃腸炎は、ウイルスが原因になって起こります。ロタウイルスやノロウイルスなどが有名です。
O-157やカンピロバクター腸炎は、細菌が原因となって起こる細菌性胃腸炎に分類されます。
ウイルス性胃腸炎は、ロタウイルスやノロウイルスが多く見られる、冬場に大流行します。
症状に関しては、感染したウイルスや細菌の種類でそれぞれ異なりますが、多くの場合は、発熱や腹痛、下痢、嘔吐などの症状が見られます。
✓小児に多く見られる
✓便が白色になることがある
✓水のような下痢、血便となる場合も多い
✓軽い発熱
✓吐き気や嘔吐がある
✓脱水症状が見られる場合もある
✓突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒に見舞われる
✓38℃程度の発熱
✓嘔吐の数時間前から胃に膨満感やもたれを感じる場合もある
✓乳幼児期に多く見られる
✓腹痛、嘔吐、下痢を伴う
✓発熱の程度は軽い
ウイルス性胃腸炎は、細菌性胃腸炎などと比べると、重症化しやすく、特効薬もありません。重症化した後では、回復は望めませんので、すぐに医者に診てもらいましょう。
ウイルス性胃腸炎は、嘔吐や下痢による脱水症状を起こしやすいため、水分補給を行いましょう。また、食事ができる状態であるならば、できるだけ消化が良く胃腸に負担のかからないものにしましょう。そしてウイルスの拡大を防ぐため、家族でもできるだけ距離を置くことにしましょう。
しばらく横になり、安静にしておくことも大切です。ウイルスが完全に身体から抜けるまでは、数日かかることもあります。症状の回復が見込めない場合は、ウイルスを感染させないよう配慮し、病院へ向かいましょう。
ウイルス性胃腸炎の予防に関しては、外から帰ってきたときや、トイレの後、食事前などに手洗いをしましょう。
また、家族の中に感染者がいる場合には、二次感染を防ぐために、汚物の処理には十分に気を付けましょう。