インフルエンザウイルスは、急性の呼吸器感染症であり、毎年世界中で流行が見られております。
インフルエンザウイルスに一度感染すると、その原因となったウイルスに対して免疫力が高まるため、同じウイルスに対しては、感染しにくくなります。
インフルエンザの病原体は、RNAウイルスのインフルエンザウイルスであり、以下の3種類が存在します。
インフルエンザウイルスは、潜伏期間が10日ほどあり、その後およそ2〜3日後に発症することが多いです。
症状は、一般的な風邪の症状と似ているところがありますが、かなり重い症状に見舞われます。
インフルエンザの流行は、例年11月下旬から12月上旬にかけて始まり、1月下旬から2月上旬にピークを迎えて、3月頃まで続きます。
2009年には新型インフルエンザウイルスが出現したため、5月以降に感染者が確認されるなど、今までは、季節性の感染症とされていましたが、どの時季でも注意が必要です。
インフルエンザの流行時期…12月頃から3月頃
インフルエンザの流行状況は、厚生労働省のインフルエンザ(総合ページ)より最新の情報を確認することができます。
2019年9月に、国立感染症研究所がまとめた5類感染症の患者報告によれば、インフルエンザの患者報告数が、9日から15日までの週と、その前の週で比較すると、7週連続で増加していることがわかりました。
それぞれの感染症と増加傾向は、以下の通りです。
感染症名 | 傾向 | 前週比 |
【インフルエンザ】 | 7週連続で増加 | 前週比 約51.9%増 |
【RSウイルス感染症】 | 4週連続で増加 | 前週比 約10.6%増 |
【咽頭結膜熱】 | 4週連続で増加 | 前週比 約6.7%増 |
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】 | 4週連続で増加 | 前週比 約5.4%増 |
【伝染性紅斑】 | 減少 | 前週比 約16.3%減 |
【感染性胃腸炎】 | 減少 | 前週比 約3.8%減 |
【手足口病】 | 減少 | 前週比 約9.3%減 |
インフルエンザにおいては、過去5年間の同時期と比較してもかなり多く、2019年は、早い時期からインフルエンザの流行がはじまる可能性があります。流行する前に、予防接種やマスクなど、インフルエンザに対する備えを早めに行いましょう。
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