▼ 大きな病院ほど待ち時間が長くなる!?
厚生労働省のデータによると病院の時間は、受付を済ませてから診療まで一般的に約10分かかると言われております。
待ち時間の満足度調査では、大学病院や市立病院など大きな病院ほど不満足と答える方の割合が多く、大きな病院の患者ほど待ち時間に不満を持っていることがわかります。
大きな病院では、町医者や小さな診療所に比べて診療できる範囲が広くなります。そのため、例えば駅前のクリニックの診察で済むような病状の場合は、大きな病院で受診してしまうだけで待ち時間に影響を及ぼすことになります。
日本では、患者が診療科・医療機関を自ら選択する自己紹介制が一般的ですが、海外では大きな病院ほど緊急度が高くない限りはかかりつけ医療機関を通すことが一般的です。
具合が悪くなった場合は状況にもよりますが、常に救急車を呼べば良いと考えることがないよう冷静に判断して行動することが望まれます。
▼ 病院の待ち時間が長い理由
受付から診療までの待ち時間が長い理由としては、大きく分けると2つのことに絞られます。
ひとつは病院側で待ち時間を減らす努力をしていないことです。もうひとつは、検査や検査結果に時間を要してしまうことです。
ひとつ目の理由は少し語弊がありますが、病院の経営は飲食店のように回転率を上げて利益を出す事業ではないからです。それでも整理券システムや携帯に順番を知らせる通知を出すなど、患者の負担にならないようになってきております。
もうひとつの検査や検査結果の時間を要してしまう理由は、初診ならばカルテを作るのに20分以上もかかるからです。
血液検査の場合は結果が出てからの診察となるため、2時間以上かかることもあるそうです。
病院での待ち時間はどうしても長くなります。医療技術やカルテ作成などの事務作業もIT導入により向上してきてはおりますが、待ち時間を短くするのであれば、まずはかかりつけのクリニックで診てもらうようにしましょう。