非特異性多発性小腸潰瘍は、回腸末端を除く下部小腸に多い、多発性の浅い潰瘍で、若い人にみられます。 どちらも比較的まれな病気ですが、治療がむずかしく、慢性化しやすい特徴があります。
潰瘍からの出血による下血(げけつ)、それにともなう貧血を認めることがあります。 貧血がきっかけで診断されることがよくあります
原因不明のため根本治療がなく対症療法が中心となりますが、効果はあまり期待できません。 内科的治療で改善しない場合、潰瘍が深く腸に穴があいた場合、腸に狭窄ができ食物が通りにくい場合は、やむなく手術が実施されることがあります。