人気のある職業と言われる薬剤師とは?

更新日2023.08.08

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▼ 薬剤師とは?どんな仕事?調剤薬局事務との違いは?

薬剤師とは、調剤・医薬品の供給・その他 薬事衛生を司る医療従事者のことです。

薬剤師とは?

薬剤師の仕事は、薬剤の調剤と患者さんへの服薬指導を行います。薬剤師は町の調剤薬局や院内薬局に勤務し、医師が出した処方箋に従って薬を用意します。その際、患者さんに飲み方を説明してから薬を渡します。

また薬剤師は、患者さんの記録を管理したり、調剤をしたりします。薬の飲みあわせやアレルギーにも十分に注意しなければならないため、薬に関しては十分な知識が必要になります。

医師は専門とする科の薬には詳しいものの、専門外の薬に関しては全てを把握しているわけではありません。このような場合において薬のエキスパートである薬剤師に意見を求めることも増えてくるようになりました。

薬の作用機序や副作用、相互作用および禁忌などを学ぶ薬剤師は、医師への薬物療法の提案や相互作用について意見をかわすことがあります。特に抗がん剤、抗生物質、精神科薬の分野では、薬剤師が薬学的知識を生かして、積極的に薬物治療にかかわることがあります。

薬局

調剤薬局事務とは、保険薬局の窓口で患者さんの受付や会計など事務的な仕事を行う人のことです。

調剤薬局事務の仕事は、調剤報酬請求事務(レセプト作成)を中心に行い、薬剤師をサポートする重要な仕事です。薬剤師と調剤薬局事務の仕事の大きな違いは、調剤をすることができるかできないかにあります。

調剤薬局事務の仕事のことはこちら

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▼ 薬剤師の給料はいくら?平均年収は?

薬剤師の給料はいくら?

薬剤師は、国家資格を取得した人しか就くことができない職業です。非常に専門性が高く医療現場を支える責任重大な仕事のため、収入も安定していることで知られております。給料は勤務先や年齢、役職により異なりますが、大手の薬局や大学病院に正社員として勤める場合の平均年収は、530万円前後となっております。派遣社員やパート・アルバイトの場合は、時給2,000円前後が相場のようです。

薬剤師の需要は高く、景気に大きく左右されないため、生涯を通して安定した収入を得ることができるといわれております。

参照:厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況より

▼ 薬剤師の求人は?

平成26年(2014年)の薬剤師のデータでは、薬局・医療施設(病院・診療所)に従事する薬剤師を施設の種別にみると、薬局が161,198人、医療施設が54,879人となっており、これを年次推移でみると、薬局は2012年より5.4%増加しており、医療施設は4.1%増加しております。共に増加傾向です。

薬剤師の求人は?

薬局・医療施設に従事する薬剤師を性別にみると、男性が73,212人で、2012年に比べ、6.2%増加し、女性は142,865人で、4.5%増加しております。人数では圧倒的に女性人気の職業ですが、増加率は男性のほうが高くなっております。

性、年齢階級別にみた薬局・医療施設に従事する薬剤師数
各年の12月31日の集計値
  総数 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
薬剤師数
平成26年
(2014)
総数 216,077 31,318 55,708 50,738 44,462 25,259 8,592
男性 73,212 11,736 20,535 15,169 13,049 8,792 3,931
女性 142,865 19,582 35,173 35,569 31,413 16,467 4,661
薬剤師数
平成24年
(2012)
総数 205,716 31,669 53,753 47,618 42,773 21,933 7,970
男性 68,944 11,502 19,103 14,147 12,571 7,814 3,807
女性 136,772 20,167 34,650 33,471 30,202 14,119 4,163

年齢階級別に見ますと、30~49歳の世代で全体の49.3%を占めております。これを性別に見た場合、男性は30~39歳で28.0%、女性は40~49歳で24.9%が最も多くなっております。

出典:厚生労働省 平成26年(2014年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況より

職業別に新規求人倍率で、特に高い水準にある職業は、医師・歯科医師・獣医・薬剤師(10.05倍)、建設躯体工事の職業(7.98倍)、保安の職業(5.59倍)などが見られます。なかでも薬剤師は非常に求人倍率が高く、年々増え続けていると言われております。

求人に関することならファルマスタッフ 。医療業界専任コンサルタントが希望に合う職場を提案してくれます。

▼ 薬剤師になるには?薬剤師になるまでの 4STEP

薬剤師として働くには、6年制の大学薬学部で専門教育を受けます。その後は国家試験に合格し、薬剤師の資格を取得しなければなりません。

step1
「まずは大学薬学部に合格する」

一般的に、薬学部では化学、生物、医薬品の基本構造、薬物療法、病理整理、衛生化学など、薬剤師に必要な専門知識を学びます。

step2
「薬剤師国家試験に合格する」

「物理・化学・生物」「薬理」「薬剤」「衛生」「法規・制度・倫理」「実務」「病態・薬物治療」の7領域に分かれ、幅広い薬学に関する分野から出題される難易度の高い試験です。
平成26年に実施された薬剤師国家試験の合格率は、60.84%と発表されています。

薬剤師国家試験の詳細情報はこちら

出典:厚生労働省 薬剤師国家試験のページより

step3
「薬剤師の資格を取得する」

薬剤師国家試験に合格したあとは、薬剤師名簿に登録申請し、厚生労働大臣より薬剤師の免許が与えられます。薬剤師国家試験に合格しただけでは、薬剤師の業務は行うことができません。
また、申請から登録までは約2ヵ月、免許証が手元に届くまでは、更に1~2ヵ月かかる場合があります。

薬剤師免許各種申請手続きはこちら

出典:厚生労働省 薬剤師免許の申請手続き等についてより

step4
「薬剤師の職業に就く」

薬剤師の就職先は主に4つに分けられます。調剤薬局、病院、ドラックストア、製薬会社です。中でも人気なのが病院や製薬会社です。
薬剤師は飽和状態という話も耳にしますが、地域によっては足りないところも、まだまだ多いです。

▼ まとめ

薬剤師がなぜ人気なのかをまとめてみますと、

✓ 収入が安定している

✓ 住む場所を気にしなくても働く場所がある

✓ 勤務時間が決まっている

✓ 就職先が幅広くある

まとめ

上記より薬剤師が人気の職業であることが見えてきます。しかし人気がある反面、薬剤師になるには大学で6年間勉強し、国家試験に合格しなければなりません。時間的な制約があるため、なりたいと思ってもすぐにできる職業ではなく積み重ねの努力が必要になります。

ファルマスタッフは医療業界の求人にも特化

現在は薬剤師の求職状況が大きく変化しており、最新の情報を入手できる機会を得る意味でも専門のコンサルタントに聞くことが推奨されております。

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