薬の形状には、錠剤・カプセル剤・散剤・顆粒剤(粉薬)・軟膏剤・坐剤・液剤・シロップ剤・注射剤などがあります。これら薬の形のことを剤形(ざいけい)と呼びます。
基本的にどの剤形でも効果は同じと言われており、服用の際の飲みやすさに対応するために、あらゆる形状のものがあります。
成分量は同じであれば、形が違うからと言って吸収する時間や効果時間に差が出ることはほとんどありません。
錠剤は、服用してから腸へ届くまでの間に徐々に成分が溶け出して効き目を発揮します。そのため、砕いて粉状にしてしまうと最後まで効力が持続しない可能性があります。
カプセル剤は、特殊な加工が施されており、中の薬が溶けないように体内に運ばれます。そのため、カプセルを開けて服用してしまうと、効果を出したい箇所まで成分が届かなくなる恐れがあります。
錠剤やカプセル剤に限らず、薬は服用方法や服用量を守るようにしましょう。