▼ 麻疹(はしか)とは?
日本では「麻しん(ましん)」として感染症法に基づく五類感染症に指定されています。
「疹」の字が常用漢字でないため、平仮名を用いています。
使われる漢字は同じでも、一般的には「はしか」と呼ばれること方が多いです。
また、全身にできる発疹が麻の実のように見えたことから、麻疹と呼ばれるようになったと言われています。
麻疹の発症年齢の特徴としては、発症人数のおよそ半数が2歳以下であるという報告もあります。
麻疹の潜伏期間は、1週間から2週間程度と見られており、その後は38℃前後の発熱と、上気道辺りの粘膜炎症のような、風邪の症状が見られるようになります。
いったん下熱した後に、再び高熱に見舞われ、皮膚上に発疹が見られるようになります。
1週間から2週間の潜伏期間 → 風邪の症状 → 高熱と発疹
他にも、風邪の症状を強くしたような状態になり、高熱からくる倦怠感や、経口摂取が困難になることもあります。
麻疹は、空気感染や飛沫感染、接触感染のようにあらゆる経路で感染すると言われています。
その感染力は、インフルエンザウイルスの10倍とも言われており、免疫を持たない人がウイルスに接触すると、ほぼ100%発症すると言われるほど強力なウイルスです。
▼ 麻疹の予防策はワクチンの接種
麻疹は感染力が強く、空気感染もするので、手洗いやマスクの着用だけでは予防することができません。
麻疹を予防できる唯一の方法が ワクチンの接種 です。
予防接種は、1回でも受けた人々の95%以上が、麻疹ウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、麻疹ワクチンの接種を受けたことのない人でも、ワクチン接種を2回受けることで、確実に予防できると言われています。
麻疹を予防できる唯一の方法はワクチンの接種
2019年の時点で39歳以上の方は、麻疹に対する免疫がない可能性があるため、ワクチン接種の検討をした方が良いでしょう。
麻疹ワクチンの接種は自由診療であり、費用も高額ではありますが、予防接種を助成する地方自治体もありますので、まだ接種していない方は、病院か各市区町村のホームページで確認してみてください。