尿酸は体内の細胞が分解される際に産生される物質です。通常は腎臓を通じて尿として排泄されますが、尿酸の生成や排泄のバランスが崩れると血液中の尿酸濃度が上昇し、高尿酸血症が発生します。
血液中の尿酸が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されてしまいます。高尿酸血症は通風の呼び方で広く知られております。
高尿酸血症は、日常的に食べすぎたり飲みすぎたりしている方に多く見られます。体型は肥満傾向で特に内臓脂肪が多くて運動不足の人に多いようです。
また遺伝的要因もあることから、見た目に肥満体型でなくても、家族に尿酸値が高い人がいる場合は注意しておきましょう。
一般的に高尿酸血症は治りにくい病気と言われております。理由のひとつには、食事を制限する必要があるからです。
特に美味しい食べ物には、プリン体と呼ばれる細胞の代謝・増殖などに利用される成分があり、過剰摂取してしまうと血清尿酸値の上昇に影響を及ぼします。
生活習慣を改善しつつ尿酸降下薬を少量から使い始めるなどして、徐々に尿酸値を下げていくことで改善していきますが、食事のコントロールが必要になるため、一度高尿酸血症になると治すことは容易ではありません。